十勝馬事振興会、重種馬についての絵本「赤べえ」を北海道の小学校に配布

【北海道新聞】 ばん馬として知られる農耕馬の重種馬が果たした役割を子供たちに伝えるために、十勝馬事振興会などが絵本「赤べえ」を制作した。馬の「赤べえ」が農家の仕事を手伝う姿を描いた作品で、7月末から北海道内の全小学校約1400校に配布するという。

 これは、札幌平岸高教諭の米永道裕さんが書いた演劇用脚本「斑馬の嘶き」が原案で、十勝管内芽室町のエッセイスト旋丸巴さんが文章を担当。ばんえい競馬の女性厩務員谷歩さんが絵を描いたという。

 重種馬は、昭和初期には全国で約150万頭を数えたが、農業機械の普及とともに激減し、現在は主にばんえい競馬の競走馬として生産。北海道内では道東を中心に年間約3000頭が生産されているという。