谷川善久氏のコラム『「思いつき」という、いい加減で、けれど大切なもの』が掲載

【市丸博司のパソコン競馬ニュース】 『市丸博司のパソコン競馬ニュース』で連載されている谷川善久氏のコラム「枠内駐立不良につき」が、第249回『「思いつき」という、いい加減で、けれど大切なもの』を掲載。競馬の予想は、「思いつき」に始まり、それが「思い込み」に変わり、結果として「思い違い」に終わるという見立てをきっかけに、窮状を打破するための前向きな「思いつき」を求めている。

 まず、競馬の予想は、あるレースで「この馬が勝つ」という思いつきや、新しい競馬予想理論の思いつきに始まり、その思いつきが正しいという「思い込み」に変わり、終わってみたら実はそれが「思い違い」だったと気付くことの繰り返しであると見立て、しかし、その「思いつき」が一般的にも状況を変える重要な要素であることを、スキーのV字ジャンプの発明などを引き合いにしてと述べている。

 そして、競馬界が苦しい状況に陥ったときに求められるのは、「一般的には対処法とか改善策などと言われるものになるわけだが、簡単に言ってしまえば「誰か、この状況を何とかしてくれるような素晴らしい“思いつき”はありませんか? 」ということであるとして、「何かを「思いつく」という感覚を、常に意識」し、「いつ「思いつき」が顔をのぞかせても逃がさないように準備して待つ」姿勢の大切さを説いている。

 今回、「思いつき」の大切さを思いついたのは、三連単導入後の新・馬券術の開発の必要性と、合併騒動にゆれるプロ野球界が「発展性も生産性もないレベルの話」を繰り返し、「どこの誰も「スンバラシイ思いつき」へと向かう努力をしていない」ことへの苛立ちが元になっていると谷川氏は述べていますが、このことは、もちろん現在の競馬界にも言えることでしょう。競馬に携わる人たち全てが、常に前向きな「思いつき」を求める姿勢を保って、状況を改善する努力を続けていってほしいですね。