[福山]瀬戸内賞(D重賞)|優勝:アポロセンスイ|父:カヅミネオン|生産:門別町・浦新徳司牧場

 単勝4番人気の伏兵アポロセンスイ(牡3歳)[楢崎功祐騎手、外山清彦厩舎(福山)]が、スタートからハナを切ってまんまと逃げ切った。勝ちタイムは1:46:4。鞍上の楢崎功祐騎手は、ユキノホマレで制した昨年の福山大賞典以来重賞2勝目。

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 荒尾から遠征してきた荒尾記念4着馬のトシザヒロがゲートで転倒して発送除外となる波乱のスタートは、高知で現在銀の鞍賞、マンペイ記念の2つの重賞を含む13連勝中で、単勝1.6倍と断然の1番人気に推されたマルチジャガーも痛恨の出遅れ。アポロセンスイがスンナリハナに立ち、キングカップ勝ち馬のヤスキノショウキが2番手を追走。出遅れたマルチジャガーも二の脚で好位の外につける展開。

 快調に逃げるアポロセンスイに対し、勝負所でヤスキノショウキ、マルチジャガーも仕掛けていくが、直線を向いたところで逆に一杯の脚色に。直線は福山ダービー2着馬のホーエイスナイパーが内をついて猛然と追い込んだが、アポロセンスイが一杯に逃げ切った。3/4馬身差の2着にホーエイスナイパーが入り、ヤスキノショウキ、マルチジャガーはそれぞれ3着、4着。キングカップ2着のユタカマンタロウは、中団追走も勝負所で一杯となり最下位の9着に沈んだ。

 勝ったアポロセンスイは、父カヅミネオン、母レアクイーン(母父ファストセンプウ)という血統構成。北海道・門別町の浦新徳司氏による生産で、馬主は(有)アポロホース。昨年の7月に福山でデビューし、2戦目で初勝利。2月のキングカップではヤスキノショウキの7着と、この時点ではそれほど目立つ存在ではなかったが、ここへ来て条件戦を2連勝と調子を上げてきていた。