[栃木]第25回ばん阿賞(D重賞)|優勝:ブラボーオペラ|父:オペラハウス|生産:白老町・習志野牧場

 単勝3番人気のブラボーオペラ(牡5歳)[水野貴史騎手、川嶋弘吉厩舎(高崎)]が、中団追走から直線一気に抜け出して圧勝した。勝ちタイムは1:37:4。2着に7番人気のマルハチストライク、3着に6番人気のレザーネック。単勝1番人気のトウショウゼウスが6着に沈み、三連単は122,690円の大波乱となった。

【Keiba.go.jp 地方競馬情報サイト】 [栃木県酪連会長賞・3歳以上:宇都宮・ダート1500m:曇・やや重]

 レースは、1番人気に推された織姫賞勝ち馬トウショウゼウスが例によって逃げる展開。道中中団で脚を矯めたブラボーオペラは直線で末脚爆発。2着に4馬身差をつける圧勝だった。

 北海道→JRAと転戦し、宇都宮への転入2戦目となる2001年の兵庫ジュニアグランプリ(統一GIII)3着馬マルハチストライクが好位から伸びて2着。昨年のこのレース3着のレザーネックは、2番手追走ももう一伸びがなく、昨年と同じ3着どまり。

 八汐賞2着のブリッジクリアーは、好位追走も直線伸びきれず4着まで。昨年の高崎記念3着馬サンエムグレンが、最低人気ながら後方から追い込んで5着と健闘。

 逃げたトウショウゼウスは直線失速して6着に沈み、2番人気の春光賞勝ち馬ハイコンプリートも後方のままいいところなく7着に敗れた。

 勝ったブラボーオペラは、父オペラハウス、母トップアモーレ(母父マグニチュード)という血統構成。北海道・白老町習志野牧場による生産で、馬主は中村文正氏。3歳の12月という遅いデビューながら、2戦目で初勝利。昨年は17戦して2度の3連勝を含む10勝を挙げて一気に条件戦を駆け上がったが、重賞初挑戦となったグランプリの高崎大賞典はさすがに相手が強くブービーの11着。今年は、高崎の開設記念が2着、坂東太郎賞が4着とオープンでも堅実なレースを見せていた。

 今回は展開も嵌まったとはいえ鮮やかなレースで重賞初制覇。群馬記念(統一GIII)8着の内容から、現状全国クラスとなるとまだ荷が重い印象だが、血統的にはまだ奥がありそうなだけに、今後の成長に期待したいところだ。