[札幌]第48回ステイヤーズカップ(D重賞-H1)|優勝:カミスドリーム|父:ステートリードン|生産:静内町・サンコウ牧場

 ホッカイドウ競馬の伝統の長距離戦ステイヤーズカップは、単勝7番人気の伏兵カミスドリーム(牡7歳)[坂下秀樹騎手、楠克美厩舎(北海道)]が、道中中団追走から内をついて進出。直線の叩き合いを制して優勝した。勝ちタイムは2:39:6。単勝1.5倍と断然の一番人気に推された赤レンガ記念勝ち馬ツギタテヒカリは1/2馬身差の2着に入ったものの、さらに2馬身差の3着に5番人気の昨年の春霞賞勝ち馬マンショウが入り、三連単は43,980円の波乱となった。

【Keiba.go.jp 地方競馬情報サイト】 [農林水産大臣賞典・テイエムオペラオー賞・3歳以上:札幌・ダート2400m:別定・曇・良]

 以下、昨年の王冠賞2着馬モエギノキングが4着、JRA1000万下からホッカイドウ競馬に移籍し、この春1年半ぶりに復帰したボンジュールカミノは、2番人気に推されたものの5着。昨年、ホッカイドウ競馬3歳クラシックの二冠を制し、秋の道営記念も勝って今年はホッカイドウ競馬のエースとして期待されながら、今季消化不良のレースが続いているビッグネイチャーは、ここは距離が長かったのか7着と大敗した。

 勝ったカミスドリームは、父がステートリードン、母が1989年のエンプレス杯3着馬エメラルドセイザン(母父ブレイヴェストローマン)という血統。生産は北海道・静内町のサンコウ牧場で、馬主は米田一彦氏。旧3歳の7月に船橋佐藤賢二厩舎からデビューし、2戦目で初勝利。旧4歳時に戸塚記念を制し、東京湾カップでも3着と健闘。4歳になってからも条件戦で堅実なレースを続け、5歳の暮れにオープン入り。しかし、その後は2002年の東京記念で3着に入ったほかは頭打ちのレースが続いていた。今回は船橋からの移籍緒戦ということで人気の盲点になっていたが、南関東の上級条件クラスの能力なら、ホッカイドウ競馬ならオープンでもそこそこ通用の能力といえるはず。年齢的に今後大きな上積みは望みにくいが、そこそこのレースは続けていけそうだ。