社台スタリオンステーションはウォーエンブレムの回復に楽観的という話題

【JAIR競馬国際交流協会】 供用初年度の2003年シーズンには僅か7頭の繁殖牝馬にしか種付けができず、シンジケート解散にまで追い込まれた種牡馬ウォーエンブレムが、依然として種付けに気乗りしない性癖を完全には克服していないものの今年は著しい改善を示しているという話題が、JAIR競馬国際交流協会で翻訳・紹介されている。

 ウォーエンブレムは、Mr.ProspectorOur Emblemを父に持つ5歳馬。現役時代、2002年のアメリカ牡馬クラシック二冠を制し、吉田照哉氏と吉田勝己氏が1,700万ドルでThe Thoroughbred Corp.から購入した。

 今シーズンは、すでに約50頭の牝馬に種付けし、30頭が受胎したことが確認されているという。

 ウォーエンブレムの気分を昂揚させるために牧場が使った手段は、一度彼に牝馬群を見せ、その中で最も関心を示した牝馬に種付するというものだという。

 早来町社台スタリオンステーションの広報担当の徳武英介氏は、「昨年とそれほど違ったことをしているわけではありません。改善したのはウォーエンブレム自身の変化です。まだ、尻込みするところはありますが、以前より関心を示しています。牡をじらす牝馬を使いましたが、上手く行くこともあれば、上手く行かないこともあり、全て、彼の気分次第です」と話しているという。その一方で徳武氏は、「今後も(種付けに)挑戦していきますが、残念ながら選り好みが激しいので、実際に外部の生産牧場に営業活動を推進することはできません」ともコメントしているようだ。

 最後に本文から外れた話題だが、やはり日本の馬産地の話題を海外経由で知らなければならないというのは、何か矛盾を感じずにはいられない…。