ニュージーランドの名伯楽ポール・オサリバン調教師が香港競馬に移籍

【JAIR競馬国際交流協会】 ニュージーランドで11回チャンピオントレーナーとなっているPaul O'Sullivan調教師(44歳)が香港に移籍したことを伝える記事が、JAIR競馬国際交流協会で翻訳・紹介されている。O'Sullivan調教師は、香港で調教師の免許を取得した初のニュージーランド人となった。

 香港ジョッキークラブは、5月5日、今年の9月から始まる2004年〜2005年シーズンの新規調教師の一人として、Paul O'Sullivan調教師を指名した。

 O'Sullivan調教師は、いまや世界中の調教師が香港で自分の調教技術を試すことを望んでいるとした上で、香港ジョッキークラブから指名を受けたことはニュージーランド競馬に対する国際的な高い評価の裏づけであり、自身のみならずニュージーランドの競馬にとっても大きな誇りである旨のコメントをしている。

 O'Sullivan調教師は、1976年、17歳で厩務員となり、ニュージーランドのトップトレーナーだった父のDave O'Sullivan調教師の下で働き始め、4年後には共同経営者となった。

 O'Sullivan親子のWexford Stableは、この17年間に10回ニュージーランドのチャンピオントレーナーとなり、1991年〜1994年には4年連続で100勝以上の成績を収めた。

 Dave O'Sullivan調教師は1998年に引退し、その後はPaul O'Sullivan調教師がWexford Stableの運営を一人で取り仕切り、独立してからは2002〜2003シーズンに、初めてチャンピオントレーナーとなった。

 Paul O'Sullivan調教師は、Dave O'Sullivan調教師との共同経営時代も含めて、通算でニュージーランドのGIを48勝、海外のGIを15勝している。