種牡馬イブキマイカグラ・ナリタタイシンらが2003年度限りで供用停止

 種牡馬イブキマイカグラオフサイドトラップナリタタイシン、ユウトウセイらが2003年度内に種牡馬としての供用を停止していることが判明した。ただし、この4頭の供用停止事由は「死亡」によるものではない。

 これは、「斉藤スタッド」さんの牧場日記(6月15日付)で触れられているもの。日本軽種馬協会発行の月刊誌「JBBAニュース」2004年6月号に「平成15年に供用を停止した種雄馬」が掲載され、広く明らかになった。【三石町・斉藤スタッド】

 イブキマイカグラは、1990年の阪神3歳S(GI)の勝ち馬で、先日死亡したリアルシャダイの数少ない後継種牡馬として供用されていた。現在は種牡馬時代に引き続いて門別町北陽ファームで繋養されている。オフサイドトラップは、1998年の天皇賞・秋(GI)の勝ち馬。現在は門別町の観光施設として名高い日高ケンタッキーファームで繋養されている。

 ナリタタイシンは、1993年の皐月賞(GI)勝ち馬。活躍馬を多く出しながら早世したリヴリアの後継種牡馬として期待されたが、現在は山路オーナーとゆかりのある門別町の育成牧場・ベーシカルコーチングスクールで繋養されている。ユウトウセイは、1997年の京都記念(GII)の勝ち馬。数少ない産駒の中から、6月12日の中京の最終レースを勝ったユウヤクジョを出している。

 この4頭については、いずれも引退馬として第三の馬生が確保されているようである。見学情報は「競走馬のふるさと案内所」の馬名検索で調べることができる。