種牡馬ケープクロス、今年は南半球でのシャトル供用を中止

 【The Blood-Horse】 Darley Australiaは、Cape Crossが2004年のオーストラリアでのシャトル供用を行わず、このままアイルランドにとどまることになると発表した。

 1998年のロッキンジS(英GI)勝ち馬のCape Crossは、今年New South WalesにあるDarleyグループのHunter Valley farmで、オーストラリアにおける最初の種付けシーズンを送る予定とされていた。Cape Crossは、2000年からアイルランドのKildanganと、ニュージーランドのCambridge Studでシャトル供用されていた。

 Cape Crossは、父がGreen Desert、母がPark Appeal(母父Ahonoora)の血統。北半球での初年度産駒から、既に13頭のステークス勝ち馬を輩出している。2003年には初年度産駒から29頭の勝ち馬を出し、Habitat以来の新種牡馬での2歳リーディングサイアーとなっていた。

 Darleyのスポークスマンによれば、10歳となる今年、人気が沸騰してヨーロッパでの種付け予定が相当数に上る見通しとなったため、Cape Crossのコンディションを考え、シーズン終了後の休息をとるために今回の決定を行ったとされている。