5月23日の第46回九州ダービー栄城賞(KG1-D重賞)-佐賀は、サンアトムが優勝

 【Keiba.go.jp 地方競馬情報サイト】 [農林水産大臣賞典・3歳限定:佐賀・ダート2000m:別定・晴・良]

 九州競馬の最高峰九州ダービー栄城賞は、単勝7番人気の伏兵サンアトム(牡3歳)[原口義史騎手、吉田昭厩舎(佐賀)]が、道中後方待機から勝負所で一気に進出。直線先に抜け出した先行勢を一気に差しきって優勝した。勝ちタイムは2:15:4。

 鞍上の原口義史騎手は、トップゼアルで優勝した2001年の中島記念以来2度目の重賞制覇で、ダービー初制覇。2着に3番人気の父フラッシュオブスティール産駒クラトリジッコウが入り、1番人気のカシノワカサマは3着。馬連単は62,180円の大波乱となった。

 以下、荒尾ダービー3着のニシケンフロドが中団からジワッと伸びて4着。10番人気と全くの人気薄の父ザグレブ産駒イッキカセイが後方からジリジリ追い上げて5着。差のない2番人気に推されたル・プランタン賞勝ち馬プリンセスランは、先行したものの早々に手応えがおかしくなり、不可解な10着大敗となった。

 勝ったサンアトムは、父サンキリコ、母プロメテル(母父リンドシェーバー)という血統。熊本県阿蘇郡西原村の竹原孝昭氏の自家生産馬。昨年の7月に佐賀でデビューし、3戦目で初勝利。これまで14戦し、九州産馬限定重賞のたんぽぽ賞の3着のほか、着外が2回だけという堅実な成績だったが、今一つ勝ちみに遅いところがあって、ここは人気の盲点となっていた。

 母の父として2002年宝塚記念(GI)勝ち馬ダンツフレームや2002年桜花賞(GI)勝ち馬アローキャリーを出しながらも、近年直仔の活躍馬には恵まれず、現在は熊本県阿蘇郡蘇陽町で供用されているサンキリコの産駒は、1995年のケーエフネプチュンによるトゥインクルレディー賞以来久々の重賞制覇。