5月12日のダンテS(英GII)は、ノースライトが優勝

【netkeiba.com】 5月12日、英国ヨーク競馬場で行われた、英ダービー(英GI)の重要なステップレース、ダンテS(英GII)は、キアラン・ファロン騎手騎乗のNorth Light(牡3歳)[マイケル・スタウト厩舎(英国)]が、2着のRule of Lawに1/2馬身差を付け優勝した。勝ちタイムは2:15.69。1番人気のLet the Lion Roarは、さらに2 1/2馬身離された3着に終わった。

 勝ったNorth Lightは、父が昨年急死した名種牡馬Danehill、母は1992年のカドラン賞(仏GI)でドラムタップスを破ったSought Out(母父Rainbow Quest)という血統のアイルランド産馬。今回が重賞初制覇。

 鞍上のキアラン・ファロン騎手は、今年3月に八百長疑惑がかけられ、21日間の騎乗停止処分を受けていたが、復帰後は英1000ギニー(英GI)で、有力馬のRed Bloomに騎乗して4着に入るなど、精力的な騎乗を続けている。

 ダンテSは1978年のShirley Heights、1986年のシャーラスタニ、1994年のエルハーブ、1997年のBenny the Dipなど、多くの英ダービー馬を輩出したほか、2001年の凱旋門賞(仏GI)勝ち馬Sakheeや、昨年のドバイワールドカップ(首GI)勝ち馬ムーンバラッドなどが勝っている出世レース。

 なお、大手ブックメーカー・コーラル社による、英ダービー人気は、断然の1番人気に推されているのがデビュー以来3連勝で、半兄が1996年のNHKマイルカップ(GI)2着で、1998年のエプソムカップ(GIII)を制したツクバシンフォニーという血統のYeats(父Sadler's Wells)。同馬は、バリサックスS(愛GIII)、愛ダービートライアルS(愛GII)を制してきたおり、これが英・愛ダービーの両方を制したGalileoHigh Chaparralと全く同じであり、厩舎(エイダン・オブライエン厩舎)、父も同じということで注目を集めている。2番人気は英2000ギニー(英GI)2着のSnow Ridge、フォンテンブロー賞(仏GIII)勝ち馬American Postが3番人気で、ダンテSを勝ったNorth Lightは4番人気となっている。