5月12日の第18回東京湾カップ-船橋は、アジュディミツオーが優勝

【Keiba.go.jp 地方競馬情報サイト】 [日刊スポーツ賞・3歳限定:船橋・ダート1800m:別定・曇・やや重]

 今期から開催時期が移動し、年末に行われる最後の3歳重賞から、東京ダービーのステップレースへと生まれ変わった東京湾カップは、単勝3番人気のアジュディミツオー(牡3歳)[佐藤隆騎手、川島正行厩舎(船橋)]が後続に2 1/2馬身差をつけて逃げ切った。勝ちタイムは1:52:2。

 ここへきて条件特別を2連勝と調子を上げ、ここは一番人気に推されたダーレージャパン外国産馬ゼレンカが中団から追い上げて2着に入り、川島厩舎のワン・ツーフィニッシュ。さらに3馬身差の3着にスプリングエトナ。

 以下、羽田盃5着のビッグライデンが後方から直線追い込んで4着。雲取賞3着のドラゴンシャークが道中最後方からじわじわ追い上げて5着。

 昨年の平和賞勝ち馬で、ホッカイドウ競馬からの移籍緒戦となったランノホシは、まだ本調子にないのか好位から直線失速して7着。ブルーバードカップ2着のエーピーライデンは、先行したものの勝負所で早くも一杯となりブービーの10着に沈んだ。

 勝ったアジュディミツオーは、父がアジュディケーティング、母は1998年のクイーン賞(統一GIII)4着馬オリミツキネン(母父ジャッジアンジェルーチ)という血統。北海道・静内町の藤川ファームの生産で、馬主は織戸眞男氏。昨年9月の船橋でデビュー勝ち後休養に入り、休み明けとなった4月の船橋の条件戦を圧勝。2戦2勝でここに臨んでいた。

 これで休養を挟んでデビューから3連勝での重賞制覇。南関東ゆかりの血統だけに今後の更なる活躍が期待されるところだが、まだ成長途上とのことで東京ダービーは回避の公算が強いとのこと。今後の動向が注目される。2着のゼレンカは勝ち馬には完敗の形も、砂を被る苦しい競馬でも最後まで伸びてきたのは評価できる。超一流の血統で、もともと潜在能力は評価されていた馬。むろんまだまだ奥があるはずで、相手強化の東京ダービーでもスムーズな競馬なら一発があってもおかしくなさそうだ。