2003年東海S(GII)勝ち馬ゴールドプルーフの近況―鹿児島県で種牡馬入り

 【愛知県騎手会公式】 愛知県騎手会のホームページに、2003年の東海S(GII)を制するなど、長らく全国区で活躍した名古屋競馬の名馬ゴールドプルーフの近況が公開されている。(PURE GOLDより)

 ゴールドプルーフは、今年緒戦の梅見月杯で2着後、屈腱炎を発症していることが判明し現役を引退。3月15日に名古屋競馬場で引退式を行い、現在は鹿児島県姶良郡姶良町にある 「ホースランドあいら(徳重牧場)」 で種牡馬生活を送っている。

 ゴールドプルーフは、父ゴールドレット、母サンウーマン(母父フロリバンダ)という血統構成。父のゴールドレットは現役時代、東海公営で23戦20勝の成績を挙げ、東海地方の主要レースを総ナメにした歴史的名馬。旧3歳の11月に名古屋でデビューし、3戦目で初勝利を挙げると、そこから6連勝。重賞初挑戦となった岐阜金賞はフジノモンスターの3着に終わったものの、そこから4連勝し旧5歳正月の新春グランプリで重賞初制覇を果たすと、続く川崎記念(統一GI)でもアブクマポーロの3着と健闘。その後は、名古屋競馬のエースとして勝てないながらも全国の統一重賞で善戦を続け、6歳11月のサラブレットチャレンジカップ(統一GIII)で、待望の統一重賞初制覇を果たした。その後も年齢的な衰えを見せることなく好走を続け、8歳となった昨年は、初めてのJRA挑戦となった東海S(GII)で2位入線からの繰り上がりながら見事優勝した。

 「ホースランドあいら(徳重牧場)」 の徳重場長によると、以前からゴールドレットの一族とゴールドプルーフにこだわりがあったとのことで、今年は脚の回復を見ながらの種付けとなるものの、自家繁殖馬に4頭ほど付ける予定という。

 鹿児島県での供用ということで、産駒数は少ないと思われる。しかし、親子二代で東海公営に偉大な足跡を残してきた名馬だけに、何とかその中から東海公営で活躍する馬が出ることを期待したい。

 なお、ゴールドプルーフの見学については、「競走馬のふるさと南九州案内所」に問い合わせること。