3月28日の第1回はがくれ大賞典(D重賞:KG1)-佐賀は、オペラキッスが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 [スポニチ杯・3歳以上:佐賀・ダート2000m:別定・晴・良]

 今年度から始まった新設重賞はがくれ大賞典は、単勝1.3倍と圧倒的な1番人気に推されたオペラキッス(牡4歳)[北村欣也騎手、山田勇厩舎(佐賀)]が、後方追走から勝負所で進出。直線は先に抜け出したタイキシリウスを僅かに交わして優勝した。勝ちタイムは2:13:2。

 昨年のみちのく大賞典4着馬で、今年佐賀に転入後5戦4勝のタイキシリウスは、中団から早めに進出し、直線もよく粘ったものの3/4馬身差及ばず2着。佐賀記念(統一GIII)5着馬のオートキングは、好位追走も直線の決め手で見劣り3着。

 以下、2001年のハイセイコー記念勝ち馬で、昨年暮れに佐賀に転入したスオウリージェントが単騎逃げから直線も粘り込んで4着。2000年の荒尾ダービー勝ち馬のキングラシアンが、中団から流れ込みの5着。JRA1000万下からの移籍2戦目となったアリシバキングが、中位儘の6着。昨年の九州大賞典3着馬リンデンリバティーは、先行したものの早々に一杯となり11着に終わった。

 勝ったオペラキッスは、父グランドオペラ、母ミムズキッス(母父Highland Blade)という血統構成で、三代母は1977年のエクリプス賞最優秀3歳牝馬Our Mims。2歳の8月にデビューし、2戦目で初勝利。3歳時は、九州ダービー栄城賞は打撲のため無念の出走取消となったものの、荒尾ダービー、九州菊花賞を楽勝して九州クラシック二冠を達成。年末の大一番、中島記念で厩舎の先輩にして古馬のエースのカシノオウサマを下し世代交代をアピール。前走の佐賀記念でも、笠松の古豪ミツアキサイレンスをハナ差押さえて2着と健闘していた。

 能力的にも地元馬相手のここは順当勝ちといったところ。佐賀記念の内容から統一重賞クラスでも相手一つで通用するところを見せており、まずは夏のサマーチャンピオン(統一GIII)で、地元の意地を見せたいところだ。