2004年3月22日のハルウララ「高知競馬春祭り」を回顧してみた、とある見解

 【公営高知競馬オフィシャルサイト】 橋口浩二・高知競馬アナウンサーが、3月27日付の「ゴールポスト通信」で、去る3月22日のハルウララ嬢・武豊騎手騎乗&106連敗達成と、黒船賞(統一GIII)開催を含めた高知競馬場の一日を、「これはお祭りなんだ」と総括した。

 「さて、黒船賞の後の第10競走に行われたYSダービージョッキー特別。実は現場に来ていた人々でないと分かりにくいかもしれないと前置きしておくが、“高知競馬春祭り”という名称の通り、これはもうお祭りであった。黒船賞の表彰式中に武豊騎手&ハルウララ本馬場に登場してくると大歓声。インタビュー中の安藤勝巳騎手と筆者が同時に後ろを振り返り、顔を見合わせて苦笑い…。」

 「この瞬間、『これはお祭りなんだ…』と直観。レース後には機転を利かせた武豊騎手のウイニングランならぬ"ルーザーズラン”でまた大歓声。トークショーのために来場されていた競馬解説者の方までもがこのシーンで涙を流されていたという。」

 「なんとも不可思議な状況でこの日の幕が降りたわけだが、これはこれでいい。」

 昨今のハルウララ嬢ブームについて、「これは祭りなんだから、優勝劣敗などといった通常の競馬の概念を当てはめようとすることは無意味だ」という橋口アナウンサーの指摘は、これまでのハルウララ現象の加熱ぶりをうまく説明することができる一つの可能性が含まれており、これはこれで面白い見解だといえるのではないだろうか。

 参考:ハルウララ号の106連敗達成レースのオンデマンド配信(NAR)
 http://www.iijnet.or.jp/keiba/ondemand/urara.html