岩手県競馬を盛り上げよう―有志が2004年度開催初日・水沢で大キャンペーン実施へ

 【河北新報】 存廃問題に揺れる岩手県競馬を関係者やファンの力で盛り上げようと、有志が一大キャンペーンを企画している。2004年度の開幕日となる4月3日には、水沢競馬場で決起集会も予定しているようだ。

 キャンペーンは、水沢市の議員、経済人らでつくる応援団「愛馬の会」と、水沢競馬場の調教師や騎手らを中心とした「岩手競馬の存続を考える会」の共催で実行される。地元の売り上げこそが競馬の活力アップにつながると、新聞に応援広告を出したり、市内5000戸に開幕の案内状、無料入場券を配って客を呼び込む。

 また、4月3日は通常の開幕式の後、共催の両団体とファンを主体に、存続に向けて一致団結を図る決起集会を開催。抽選でスクーターなどが当たる来場者プレゼントも実施するという。

 岩手競馬を運営する岩手県県競馬組合は100億円を超える見込みの累積赤字を抱え、経営悪化が深刻化。管理者の増田寛也岩手県知事は3月22日、2006年度までに経営改善を図る考えを明らかにしている。

 とにかく、廃止が正式に決まってからでは何をやってもムダになる可能性がある。風当たりがきつい今こそ、関係者が団結して頑張る姿勢を見せているのは素晴らしいことだろう。

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