公営高知競馬のハルウララ嬢、引退後は浦河町・優駿ビレッジAERUへ

 【netkeiba.com】 田中哲実氏がコラムで、連戦連敗馬の代名詞ハルウララ嬢が現役引退後に「うらかわ優駿ビレッジAERU」で繋養されることが決まった話題について触れている。

 浦河町役場が誘致活動を展開していたという話題を取り上げ、「どうも現在のほとんど人気がピークに達している姿に幻惑されているのではないか」、「このハルウララの存在価値は、高知競馬でけなげに走り続けてこそ、高まるものだと」すれば、引退後の同馬について「地元紙には『お金で換算できないほどのPR効果がある、と町は皮算用している』とあり、どうもこのあたりが私などとは考え方に温度差のあることを感じる」と指摘している。

 少なくとも繁殖入りしないのであれば、余生を無償で保証することすら稀有であるのに、わざわざ買い上げて、かつ飼葉代も負担するというつもりなのだとすれば、未勝利馬に対する待遇としては破格であることは間違いない。浦河町皮算用には、将来の見通しという点で危ういものがあるといわざるを得ない。どうしても有償で意勝利馬を譲り受けるつもりだというのならば、類似というには抵抗を感じるものの、オグリキャップ・ブームなどの先例から教訓を充分に引き出した上で、適正な価格交渉を望みたいところだ。