3月17日の第31回マーチカップ-笠松は、ナイキゴールドが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 [岐阜放送杯・4歳以上9歳以下:笠松・ダート1900m:別定・曇・良]

 単勝2.0倍と断然の一番人気に推されたナイキゴールド(牡7歳)[岡部誠騎手、後藤保厩舎(笠松)]が後方待機から徐々に進出。直線で抜け出し、後続に5馬身差をつけて圧勝した。勝ちタイムは2:07:7。

 昨年のサマーカップ勝ち馬のブルックリンガイが、ハナを切って直線も粘り込んでの2着。昨夏にJRAから移籍後、重賞ではいいところのなかったハートリーフが、今回は好位追走からしぶとい伸びを見せて3着に入った。

 以下、白銀争覇3着馬のチェリーラスターが先行策から流れ込みの4着。大井から、金沢経由で笠松に移籍してきたパープルモンクは2番手追走も直線で粘りきれず5着。白銀争覇4着のシャンハイブルースは、ここは微妙に距離が長く、伸びきれずの6着。新春盃4着のダービーワイルドは、後方儘の8着に終わった。

 勝ったナイキゴールドは、父ジェイドロバリー、母チュウオーエビス(母父ハワイアンイメージ)で、全兄に羽田盃勝ち馬のナイキジャガーがいる血統。旧3歳の8月に北海道の高橋司厩舎からデビュー。2戦目で勝ち上がると3連勝し、北海道3歳優駿(統一GIII)はタキノスペシャルの2着。旧4歳時は勇躍大井の蛯名末五郎厩舎に転厩したものの、初戦の雲取賞を2着後は脚部不安で約2年の休養。復帰後は条件戦で勝ちきれないレースが続き、笠松の後藤保厩舎に転厩。転厩4戦目の白銀争覇で待望の重賞制覇を飾るも、その後は再び伸びきれないレースが続いていたが、今年に入ってからは白銀争覇を含め4戦続けて2着と調子を取り戻しつつあった。

 今回は笠松でも一線級が不在のメンバーに恵まれた面もあり、近走の内容からも2着以下とは着差ほどの能力差はなさそうというのが正直なところ。血統的には相当な能力を秘めていてもおかしくないだけに、これをきっかけに一皮剥けることを期待したい。