3月16日の大阿蘇大賞典(D重賞)-荒尾は、ワールドクリークが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 [開設76周年記念ファン選抜:荒尾・ダート2150m:別定・晴・良]

 2003年度の荒尾競馬を締めくくるグランプリ大阿蘇大賞典は、単勝1.4倍と圧倒的な一番人気に支持されたワールドクリーク(牡9歳)[吉留孝司騎手、平山良一厩舎(荒尾)]が、道中後方待機から捲りをかけて直線では先頭。そのまま後続に2馬身差をつけて押し切り、1999年の東京大賞典(統一GI)以来4年3ヶ月ぶりに重賞制覇を果たした。勝ちタイムは2:24:0。

 B2クラスから格上挑戦した父ザグレブ産駒の伏兵ナンゴクトップランが後方からジワジワ追い上げて2着。3着には好位から流れ込んだ父ムービースター産駒のタカキスターが入った。

 2番人気に推された、昨年の九州記念4着馬トーヨーペクターは、先行したものの勝負所で一杯となって6着。昨春に佐賀から転入して3連勝し、その後休養明けの一戦を叩いてここに臨んだチトセエースは、3番人気に推されたものの、こちらも勝負所で一杯となり11着に終わった。

 勝ったワールドクリークは、父マジックミラー、母ケイシュウハーブ(母父ミシシッピアン)で、近親に小倉3歳S(GIII)2着のキョウエイコロナがいる血統。旧4歳の1月にJRAでデビューし、2戦目で初勝利。旧5歳の秋に本格化し、4連勝して臨んだ東京大賞典(統一GI)では、名牝ファストフレンドを1/2馬身差抑え、5連勝でGIを制覇した。旧6歳時にはドバイワールドカップ(首GI)に遠征し、Dubai Millenniumの6着と健闘。しかし、その反動からか帰国後は極端な不振に陥り、一昨年の秋に佐賀に転厩。佐賀でも7戦して3着が最高と今一つの成績だったが、昨夏に荒尾に転入すると、条件戦ながら6戦5勝3着1回と調子を取り戻していた。