古川寛和騎手、最終騎乗を勝利で飾る

 【ラジオたんぱ】 2月28日中山第5Rの騎乗を最後に引退する古川寛和騎手が、6番人気のアルファダンジグ(牡5歳)[中尾銑治厩舎(美浦)]に騎乗。積極的な先行策から2周目4角で先頭に立ち、後続の追い上げを振り切って優勝。最終騎乗を見事な勝利で飾った。同じくこれを最後に引退する鈴木寿騎手は、ビジネスサイクル(セ5歳)[小西一男厩舎(美浦)]に騎乗。10番人気ながら見せ場充分の5着に入る健闘を見せた。

 レースは亀山泰延騎手騎乗のタケデンオージが大逃げを打つ展開。好発から先団に付けたアルファダンジグは、2周目には単独2番手に上がり、終始積極的なレース運び。3〜4角の中間あたりでバテたタケデンオージを交わして先頭。ゴール前、猛然と追い込んだ田中剛騎手騎乗のミスターサウスポーに迫られたものの、古川騎手の渾身の鞭に応えて1 1/2馬身差振り切った。

 鈴木寿騎手騎乗のビジネスサイクルは、終始好位につける流れ。こちらも2周目の3〜4角付近では前に迫ろうかという勢いで進出し、引退騎手2人によるワン・ツーもあるかと思わせたが、直線は休み明けが堪えて息切れ。結果は5着に終わったものの、見せ場充分の内容で鈴木騎手も納得の表情を見せていた。

 レース後は、アルファダンジグの口取りの後、そのまま古川・鈴木両騎手の引退セレモニーを挙行。ラジオたんぱの白川次郎アナウンサーのインタビューに対し、鈴木騎手は翌日に行われる中山記念(GII)を15年前にコーセイで制した思い出を、古川騎手は最終騎乗を勝利で飾った喜びを語っていた。

 今後は、鈴木騎手は奥平真治厩舎(美浦)の調教助手に、古川騎手は増沢末夫厩舎(美浦)の調教助手に転身する。