オンワード樫山が仙台の料亭「八百粂」跡地を取得

 【河北新報】 1972年の仏ダービーハードツービートを所有し、オーナーブリーダーとしても「オンワード」の冠号競馬ファンにおなじみの樫山家が経営する、アパレル大手のオンワード樫山仙台市青葉区二日町の老舗料亭「八百粂」の土地・建物を取得したことが判明した。オンワード樫山は料亭の建物を解体し、物流機能を集約した仙台支店の自社ビルを建設するという。自社ビルの建設は、年内にも着工し2006年度中の完成を目指すとのこと。

 オンワード樫山が八百粂の場所に建設する新ビルの延べ床面積は、約1万平方メートルを想定。現在名取市内に借りている商品倉庫も集約、物流と支店機能を一体化させ、東北6県と北関東の百貨店を中心とする取引先への商品配送の迅速化を図る狙いがあるようだ。

 現在、同社は「八百粂」の国道48号を挟んだ向かい側に、仙台支店の事務所と物流施設を備えた自社ビルを所有しているが、同ビルが築30年以上たち老朽化したことや1990年に建設した青葉区落合の物流センターを昨年売却したことに伴い、支店ビルの物流機能が手狭になったことなどから新支店ビル建設を検討していた。今回取得した八百粂の敷地は、宮城県庁や仙台市役所に近い国道48号沿いにあり、面積は約1400平方メートル。料亭の建物は地下1階、地上一部3階で、延べ床面積は約3170平方メートル。現在の支店ビルの土地と建物は売却する予定という。

 なお、八百粂は2月28日に営業を終える。

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