2月26日の第50回エンプレス杯(統一GII)-川崎は、レマーズガールが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 川崎で行われた牝馬限定のGIIエンプレス杯は、単勝1.9倍と断然の1番人気に支持されたレマーズガール(牝4歳)[武豊騎手、湯窪三郎厩舎(栗東)]が、道中中団から外を回って徐々に進出。直線の追い比べを1馬身差制して優勝した。勝ちタイムは2分16秒7。

 [日刊スポーツ賞・キヨフジ記念・牝馬限定:川崎・ダ2100m:別定・晴・良]

 3番人気のTCK女王盃(統一GIII)2着馬グラッブユアハートは、先行策からよく粘ったものの、距離が若干長かったか最後力尽きて2着。連覇を狙った昨年の勝ち馬ジーナフォンテンは、好位につけたものの、道中引っ掛かり通しの厳しい内容。4角では先頭に並びかけたものの、さすがに伸びを欠いて3着に終わった。

 TCK女王盃4着のブルーマドンナが、前走に続き中団からしぶとい伸びを見せて4着。昨年の東京大賞典(統一GI)で5着と健闘したアオバコリンは、中団からそれなりの伸びを見せたものの、前を脅かすまでには到らず5着。

 昨年のクイーン賞(統一GIII)勝ち馬メイプルスプリングは、休み明けの前走を一叩きされて変わり身が期待されたが、まだ復調途上の感で、後方から追い上げたものの直線伸びず6着。昨年のフローラS(GII)2着馬タイムウィルテルは、4番人気に推されたものの、早々に一杯となり11着に沈んだ。

 勝ったレマーズガールは、父がDeputy Minister産駒のDefrere、母がTimeless Twistで母の父がTimeless Momentという血統。2歳11月の京都開催でデビューし、4戦目で初勝利。昨年は関東オークス(統一GIII)、スパーキングレディカップ(統一GIII)に優勝。下半期は今一つのレース内容が続いていたが、前走のTCK女王盃で復活の勝利。ここも連勝して牝馬ダート路線のトップに立つ実力をアピールした。

 ダートの牝馬限定重賞が集結する南関東のコースを得意としていることは大きく、今後も牝馬のダート路線を引っ張っていく存在になることは間違いなさそうだ。今後は牡馬相手になったときにどれだけ頑張れるかが課題となるところだろう。