公営金沢競馬、2004年度は賞金・手当を2割削減、県開催分を3回縮小し、歳出を21億円抑制

 【北國新聞】 石川県庁は、2004年度の公営金沢競馬の運営について、賞金や各種手当を計20%カット、開催回数は18回から15回に縮小するほか、コンピューターシステム委託料などの経費も削減し、歳出を約21億円削減。これによって収支均衡を目指すという。

 金沢競馬は、2003年度の県開催分の赤字が過去最悪の5億円相当に上るとされている。

 今回の開催回数の縮小により、約1億7000万円の経費が削減されるのに加え、賞金は一律3%の約3000万円を追加削減。総額で2003年度から2億円減の7億円となる。年間を通じての賞金減額措置がとられるのは金沢競馬では初めてのこと。また、開催回数が15回になるのは、1982年度以来22年ぶりのこと。

 各種手当のうち、1頭当たり80500円から90000円の5段階で支給している出走手当は、20%程度削減する方向で現在調整中。出走手当の減額は2000年度に一律8000円削減されて以来のこと。

 また、振興策については、企業や団体に限定していた「冠レース」を、2004年度から個人にも拡大。個人を対象にした「冠レース」を導入するのは地方競馬では5番目のこと。

 金沢競馬の県開催分は、1999年度に2億9000万円の収支不足に陥って以来、4年連続で赤字となっている。