第41回六甲盃(D重賞)-園田は、ホシオーが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 金沢のエースが、前走笠松の白銀争覇に続き、園田遠征でも快勝。

 [4歳以上:園田・ダ1870m:定量・晴れ・良]

 単勝1.7倍と断然の支持を受けた金沢からの遠征馬ホシオー(牡8歳)[渡辺壮騎手、松原正文厩舎(金沢)]が、中団待機から直線の競り合いをクビ差制して優勝した。

 新春盃を快勝して臨んだ、地元園田のエースホクザンフィールドは、よく食い下がったものの僅かに及ばず2着。2001年の兵庫三冠馬ロードバクシンは、最初ハナに立ち、道中一度控える形からよく伸びたものの、上位二頭には決め手及ばずの3着。昨年の摂津盃勝ち馬トロットヒーローが後方から追い込んでの4着。

 名古屋から遠征してきた、東海公営のトップホースの一頭、イッコーオーは、2周目から積極的にハナに立ったものの、直線決め手を欠いて5着。

 JRAからの転入後3戦2勝のエイユーパワフルは、積極的に先行したものの、さすがにここでは相手が強く、直線失速して9着。ここ8戦で5勝と好調の名古屋からの遠征馬マルイチテイオーも、ここでは相手が強く、早々と一杯になっての10着。昨年6勝を挙げてオープンまで駆け上がってきたシンボリシャイアンも、力負けの感じで早々に一杯になり11着に終わった。

 勝ったホシオーは、父エルハーブ、母キリプリンセス(母父クラウンドプリンス)という血統構成。旧4歳5月にJRAでデビューし、3戦目で初勝利。5歳秋に本格化してオープンまで駆け上がったものの、その後は入着止まりの競馬が続き、昨年の秋に金沢に転厩。転入初戦を2.0秒差の大差で圧勝すると、続く北國王冠、中日杯も圧勝して瞬く間に金沢の頂点に到達。金沢競馬が冬のオフシーズンに入ったため、前走は笠松に遠征し、白銀争覇を快勝していた。

 今回の勝利で、東海・北陸・近畿地方古馬のトップクラスに入ったことは疑いのないところ。2着に入ったホクザンフィールドとの比較から、統一重賞クラスで即通用するかは微妙なところだが、金沢のエースとして、今年の全国クラスでの活躍を期待したいところだ。