第47回織姫賞(D重賞)-宇都宮は、トウショウゼウスが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 暮れのとちぎ大賞典2着の雪辱を果たし、重賞10勝目。

  [北関東G2:宇都宮・ダ1900m:晴れ・良]

 4番人気のトウショウゼウス(牡5歳)[内田利雄騎手、中村憲和厩舎(宇都宮)]が、2番手追走から直線アタマ差競り勝って優勝した。

 大井から転入後2連勝でグランプリのとちぎ大賞典を制し、1番人気に推されたパワフルダンサーは、好位追走からよく伸びたものの、わずかに及ばず2着。3着に昨年の尊氏賞3着馬のミホノコトブキが入り、三連単は3万0920円の波乱となった。

 とちぎ大賞典3着のサプレマシーは、中団から流れ込みの5着。昨年6勝を挙げた上がり馬モーニングティーは、好位追走も直線失速して7着と、6着に終わった高崎大賞典に続き一線級の壁に当たった印象。前走、JRAからの転入初戦を圧勝したニチドウマジックは、ハナを切ったものの、距離が長かったか直線失速して8着に終わった。

 勝ったトウショウゼウスは、父サンゼウス、母ショーダンサー(母父マルゼンスキー)という血統構成。2歳の6月にデビューし、2歳時地元では5戦5勝。3歳時は北関東皐月賞を制し、北関東菊花賞メモリーブロンコの2着。4歳となった昨年は完全に本格化し、尊氏賞、カネユタカオー記念、宇都宮記念など、重賞5勝を含む19戦10勝の大活躍。暮れのグランプリとちぎ大賞典ではパワフルダンサーに敗れたが、ここで早くも雪辱を果たした。これまではハナに行ってなんぼの馬だっただけに、2番手からの競馬で結果を出せたのは収穫。今期こそは宇都宮のエースとして、全国クラスでの好走を期待したいところだ。