さようなら〜2002年供用停止種牡馬外伝その50「メロウアウトの場合」

 JRHR日本軽種馬登録協会から2002年供用停止種牡馬一覧が公表されたのを受けて、MilkyHorse.comではニュースコンテンツ「文芸欄」の企画として、まよ氏@MiljkyHorse.comの執筆による供用停止種牡馬の馬生を簡単に振り返る外伝を連載します。

 メロウアウト(USA)→2002年1月3日、用途変更

 1987年生。父は、Halo、Robertと並ぶHail to Reason系のビッグスリーの一頭のStop teh Music。同馬はベルモントS(米GI)勝ち馬Temperence Hillやローレルフューチュリティ(米GI)勝ち馬Cure the Bluesを輩出した。母は、Bold Ruler系Foolish Pleasure産駒のVintage。半兄にロンポワン賞(仏GIII)勝ち馬のインイクストリーミス、半弟にマルセルブーサック賞(仏GI)勝ち馬Juveniaがいる血統。

 当時としてはまだ珍しい存在だったマル外馬として出走し、現役時代はJRAで25戦4勝。旧3歳時の函館3歳S(GIII)でダイイチオイシの5着に入ったほか、900万特別の天ヶ瀬特別を勝っている。

 旧6歳で引退後、しばらく動向が聞かれなかったが、旧14歳となった2000年に種牡馬登録され、産駒を1頭だけ送り出した後、供用停止となった。

 唯一の産駒は、1999年の中津ダービーで3着に入ったセイワアトライアー(その父オンユアサイド)を母に持つ牝馬メロウトライアー。同馬は昨年の7月に宇都宮競馬でデビューし、2003年12月時点で8戦0勝2着1回3着1回の成績を残している。実に渋い血統構成の持ち馬だけに、今後どのような成績を残すのか興味深いところだ。現役引退後は、是非とも繁殖入りして、貴重な血を繋げてもらいたいところである。(文責:ま)