第33回新春杯(D重賞)-高崎は、タイガーロータリーが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 昨年の北関東二冠馬が力の違いで順当勝ちを収めた。

 [関東農政局長賞:高崎・ダ1500m:晴れ・良]

 2004年の北関東競馬の重賞第一弾・新春杯は、単勝1.4倍と圧倒的な1番人気に支持されたタイガーロータリー(牡4歳)[水野貴史騎手、川嶋弘吉厩舎]が、先行策から直線楽々と抜け出して快勝した。

 前走の高崎大賞典で3着と好走したベストサウンドが中団から差を詰めて2着入線したものの、勝ち馬からは4馬身離された。昨年のばん阿賞勝ち馬フォースキックは、中団待機からベストサウンドと並んで差を詰めたものの、最後はさらに3/4馬身差競り負けて3着。

 昨年から高崎に転入して以来、10戦9勝の上がり馬オピニオンリーダーは、いつも通りハナを切ったものの、重賞のペースがきつかったか直線で伸びを欠いて4着。昨年の端午賞3着馬ながら、ここでは11番人気とまったくの人気薄だったジーナが後方から差を詰めて5着。高崎大賞典4着のトロットテイオーは6着。

 以下、昨年のスプリンターズ賞2着馬ホリークラウンは8着、奥利根賞勝ち馬ナゾルスターが9着、12歳の古豪サンエムキングが10着。とちぎ大賞典3着馬サプレマシーが11着。JRAからの転入緒戦のサクラアカネオーは、後方侭の大差12着に終わった。

 勝ったタイガーロータリーは、父ワカオライデン、母ウエスタンイーグル(母父マグニチュード)という血統構成。2歳夏にデビューし、新馬戦を快勝。2歳時は二歳優駿を制するなど6戦3勝(地元高崎では3戦3勝)。昨年も積極的にJRA指定交流などに遠征しながら、北関東では北関東ダービー、北関東菊花賞の二冠を制するなど6戦6勝。ダービーグランプリ(統一GI)では13着に敗れ、統一重賞では壁があるかに思われたが、前走の栃木マロニエカップ(統一GIII)ではしぶとく伸びて4着と健闘していた。

 同馬は今年緒戦のここも地元での力の違いを見せて快勝。テンリットルと共に、今年は北関東を引っ張るエースとして全国区での活躍を期待したい。