第126回中山大障害(J・GI)は、ブランディスが優勝

 【JRA日本中央競馬会】 昨年暮れの開催予定が降雪のため順延となった中山大障害(J・GI)は、単勝3番人気のブランディス(せ7歳)[大江原隆騎手、藤原辰雄厩舎(美浦)]が、スタートからハナを切る積極策。そのまま終始レースの主導権を握ると、直線も追い上げを図る後続を寄せ付けずに逃げ切り勝ちを収めた。

 2番人気のウインマーベラスは、中団から勝負所で進出。4角では前を射程圏に捕らえたかと見えたが、結局2着争いを制するのが精一杯。なお同馬は、レース後に右前浅屈腱不全断裂を発症していることが判明し、競走能力喪失と診断された。

 前哨戦のイルミネーションジャンプSを制したメジロライデンは、内枠で揉まれるシーンもあったものの、積極的に先行した。しかし結局、前に出る機会がないまま粘り込みの3着。

 1番人気に支持された中山グランドジャンプ(J・GI)勝ち馬ビッグテーストは、序盤は先団に付けていたものの、徐々に位置取りを下げてしまい、最後は追い上げて届かずの4着まで。

 勝ったブランディスは、父サクラバクシンオー、母メゾンブランシュ(母父Alleged)という血統構成。平地3勝で昨年障害入りし、中山のオープン戦を3勝。前走の秋陽ジャンプSは東京コースが合わなかったのか人気を裏切る3着に終わったが、今回は得意の中山コースでキッチリ巻き返し、初の重賞勝ちをGIで飾った。なお、鞍上の大江原騎手は、障害通算100勝目をGI勝利で飾る嬉しい勝ち鞍となった。

 同馬は、今後は中山グランドジャンプ(J・GI)を目標に調整される。その前に一叩きするかは未定。