第40回報知オールスターカップ(D重賞・南関東G3)-川崎は、エスプリシーズが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 2004年の川崎競馬の開幕を告げる報知オールスターCは、単勝1.6倍と断然の1番人気に支持されたエスプリシーズ(牡5歳)[森下博騎手、武井榮一厩舎(川崎)]が、好位追走から第4コーナーで先頭に立つと直線は独走。後続に7馬身差の大差をつけて圧勝した。

 8番人気の上がり馬シュイベモア、的場文男騎手騎乗の7番人気オーバルオフィスが直線追い込んで2着、3着に入り、三連単の配当は27890円の波乱となった。

 以下、昨年の東京記念3着馬ジュネスアリダーは、中団から流れ込んで4着。昨年の南関東二冠馬ナイキアディライトは、今回控える競馬を試みたものの、結局直線伸びを欠いて5着。昨年の戸塚記念2着馬スギノワンダーが中団侭の7着。

 前走オープン特別を勝ち、復調気配を見せた2002年東京ダービーキングセイバーは、二番手につけたものの直線失速して9着。一叩きしての変わり身を期待された2002年東京2歳優駿牝馬勝ち馬パレガルニエは、ハナを切ったものの4角で一杯となりブービーの10着に沈んだ。

 勝ったエスプリシーズは、父カコイーシーズ、母スマコバレディ(母父スマコバクリーク)という血統構成。デビューから3連勝するも、クラシックは1番人気に支持された羽田盃が4着、2番人気の東京ダービーが9着とひと息の成績。暮れの東京湾Cで待望の重賞初制覇を果たすと、昨年は南関東の一線級で活躍。暮れの京成盃グランドマイラーズでは、トーシンブリザードナイキアディライトジーナフォンテンといった南関東の一線級をまとめて下し、南関東現役No.1をアピールした。また、昨年は統一重賞でも東京盃(統一GII)3着、JBCスプリント(統一GI)5着などまずまずのレースを見せており、今季は南関東のエースとして待望の統一重賞制覇を期待したいところだ。