とちぎ大賞典(D重賞)-宇都宮は、パワフルダンサーが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】  大晦日に行なわれた公営宇都宮競馬のグランプリ競走・とちぎ大賞典(D重賞)は、単勝1.9倍と断然の1番人気に支持されたパワフルダンサー(牡5歳)[野澤憲彦騎手・平石正己厩舎(宇都宮)]が、二番手から1馬身1/2差抜け出して優勝した。

 [宇都宮・ダ2000m:晴・稍重]

 今季宇都宮のエースとして重賞5勝と活躍してきたトウショウゼウスは、差のない2番人気に支持され、注文通りの逃げを打ったものの直線交わされて2着。この夏JRAから移籍し、オールスターカップ3着のサプレマシーが好位からしぶとく伸びたものの、さらに5馬身差の3着。

 名牝ベラミロードの弟で、今季地元相手では5戦5勝と本格化ムードのブリッジクリアーが先行流れ込みの4着。今季重賞路線で堅実に上位を賑わしてきたミホノコトブキは、ここも中団からジワッと伸びて5着に入着。今季ここまで11戦1勝二着8回、北関東では7戦連続二着のセイエイシェーンは、ここでは相手が強く後方から差を詰めただけの6着に終わった。昨年の北関東オークス馬ケイプスルーは好位追走も直線失速して9着。

 勝ったパワフルダンサーは、父グルームダンサー、母フェローズドーター(母父マルゼンスキー)という血統構成。2歳6月に名古屋でデビューし、2歳時は兼六園ジュニアカップ2着、ライデンリーダー記念2着など東海公営のトップクラスで活躍。3歳時は勇躍して大井に転厩したものの、結局クラシック路線には乗れずじまい。その後は条件戦を地道に勝ち上がったものの、A級昇級後は頭打ちとなってこの秋に宇都宮に転厩。転厩初戦の特別戦を1.2秒差で圧勝してここに臨んでいた。