第32回高崎大賞典(D重賞)-高崎は、テンリットルが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 大晦日に行なわれた高崎競馬のグランプリ・高崎大賞典は、単勝1.2倍と圧倒的な1番人気に推されたテンリットル(牡5歳)[水野貴史騎手、川嶋弘吉厩舎(高崎)]が、後方待機から徐々に進出。直線は楽々と突き抜けて7馬身差で圧勝した。

 [高崎・ダ2100m:晴・良]

 この秋、東国賞を制するなど好調の8歳馬サンクスメモリーが好位追走から早目に先頭に立って2着に粘り込んだ。父ベストタイアップ産駒で坂東太郎賞3着のベストサウンドが中団からジワジワ追い上げて3着。昨年の北関東ダービー2着馬ながら、ここは11番人気と人気薄のトロットテイオーが後方から一気に追い込んで4着入線。

 今季11戦6勝2着2回の上がり馬モーニングティーは、2番人気に支持されたものの中団のまま伸びず6着。ばん阿賞勝ち馬フォースキックは、ハナを切ったものの早目に交わされて7着。1998年・1999年とこのレースを制し一時代を築いた9歳の古豪リキアイフルパワー、これが130戦目となる11歳の古豪サンエムキングは、後方のままそれぞれ9着、10着。昨年暮れにデビューし、ここまで条件戦を17戦10勝二着4回の上がり馬ブラボーオペラは、積極的に先行したものの、さすがに相手が強かったか直線一杯となってブービーの11着に沈んだ。

 勝ったテンリットルは、父モガンボ、母フェデレーション(母父コリムスキー)という血統構成。2歳でデビューし、積極的に全国に遠征。3歳時にはサラブレッドチャレンジカップ(統一GIII)3着、ダービーグランプリ(統一GI)5着と大健闘。今季も積極的に交流競走に出走し、上位争いまではならないもののしぶとく健闘。地元に戻ったここでは能力の違いを見せてこのレース連覇となった。