さようなら〜2002年供用停止種牡馬外伝その35「トワイニングの場合」

 JRHR日本軽種馬登録協会から2002年供用停止種牡馬一覧が公表されたのを受けて、MilkyHorse.comではニュースコンテンツ「文芸欄」の企画として、まよ氏@MiljkyHorse.comの執筆による供用停止種牡馬の馬生を簡単に振り返る外伝を連載します。

 トワイニング[Twining(USA)]→2002年1月12日米国へ輸出

 1991年生。父は日米で大成功しているフォーティーナイナー。母は本馬のほかに米2歳牝馬チャンピオンのAlthea、カウディンH(米GI)勝ち馬Ali Oopなど15頭の勝ち馬を産んだ名牝。近親に名スプリンターGreen Desertヤマニンパラダイスがいる良血。

 3歳の1月にGulfstream Parkのダ7Fでデビュー勝ちすると、2戦目はGulfstream Parkの8.5Fのアローワンスを13馬身差で圧勝。4戦目のウィザーズS(米GII)を5馬身差、5戦目はピーターパンS(米GII)を7馬身半差で勝って、デビューから5連勝。続くドワイヤーS(米GI)で初めて一線級と対戦したが、ここは名馬Holy Bullに歯が立たず、6馬身1/4差の2着に敗れた。その後、右前屈腱炎を発症し、底を見せないまま引退した。

 1995年から種牡馬入りし、大物こそ出ないものの、この系統らしいコンスタントな勝ち上がり率で米国新種牡馬ランキング6位。クリストワイニングなど、○外として輸入された産駒の活躍や、折からのフォーティーナイナー・ブームもあって輸入される。

 なお、今回の輸出はヴィクトリースピーチとのトレードとのこと。輸入後の産駒は今年からデビュー。エンドスゥイープと共にフォーティーナイナー系らしい仕上がりの早さを期待されていたが、これまでの滑り出しは、期待ほどではない印象。ただ、自身が高齢出産による生まれだけに、種牡馬としては案外晩成型の可能性もありそう。フォーティーナイナー産駒の最近の大活躍ぶりからすれば、大物が出るかはともかくとして、こちらも堅実な活躍が期待できそうだ。