さようなら〜2002年供用停止種牡馬外伝その31「ダンスオブライフの場合」

 JRHR日本軽種馬登録協会から2002年供用停止種牡馬一覧が公表されたのを受けて、MilkyHorse.comではニュースコンテンツ「文芸欄」の企画として、まよ氏@MiljkyHorse.comの執筆による供用停止種牡馬の馬生を簡単に振り返る外伝を連載します。

 ダンスオブライフ[Dance of Life(USA)]→2002年4月、用途変更

 1983年生。父は英国最後のクラシック三冠馬にして名種牡馬Nijinsky。母はアメリカに残るMan o’War系の最大勢力In Realityを父に持つSpring is Hereという血統。

 現役時代は2歳時にアメリカでデビューし、芝のレースを中心に使われる。本格化したのは3歳の秋。芝11FのG1マンノウォーSではDuty Danceにクビ差競り勝ってG1初制覇。しかし、ワシントンDCインターナショナル(米G1)ではLieutenant's Larkにクビ差惜敗した。4歳時は、タイダルH(米G2)、フォートマーシーH(米G3)を勝ち、ソードダンサーH(米G1)2着して、アメリ古馬芝中距離路線の一角を占めた。現役通算20戦7勝。

 引退後はアイルランド種牡馬入り。しかし、エヌマエーレ・フィリベルト賞(伊G3)を勝ったタフズエイカーやキーンランド・ブリーダーズC(米G3)を勝ったウィークエンドマッドネスを出した程度でいまひとつの成績。2年後に輸入され、名馬マルゼンスキーの近親にして同じ父Nijinsky産駒ということで期待されたが、母の父がBuckpasserではなかったのがまずかったのか、軽快なスピードや柔軟性に欠き、期待ほどの成果は挙げられなかった。代表産駒はエプソムC(GIII)を勝ったタイキマーシャル