さようなら〜2002年供用停止種牡馬外伝その03「アンドレアモンの場合」

アンドレアモン(JPN)→2002年8月、用途変更

 アンドレアモンは、阪神大賞典大阪杯をレコードで制し、カブトシローが勝った1967年の有馬記念2着などの活躍をした名ステイヤーリュウファーロスを父に持つ。現役時は13勝全てをダートで挙げ、1984年〜1985年と2年連続でJRA最優秀ダートホースに輝いた生粋のダートチャンピオンの1頭である。

 現役時代のハイライトはやはり旧6歳暮れの第1回ウインターS(GIII)の勝利だろう。このレースは小回りの中京コースながら、後方から追い込んで、南関東クラシック三冠全てサンオーイの2着だった○地のセレブレイションをゴール前差し切ってレコード勝ちという、ダートチャンピオンホースにふさわしい内容だった。余談ながら、このレースは日本ダービー優勝後32連敗を喫してしまったオペックホースの現役最後のレースでもある。

 旧7歳時はフェブラリーH(GIII)優勝など9戦4勝。これも、フェブラリーHの58.5kgを最後に、あとは全て60kg以上の斤量を背負ってのものだけに、見事というほかない。

 種牡馬入りしてからは、青森での供用ということもあり、交配相手に恵まれたとはいい難い。しかし、そんななかから産駒のローリエアンドレが第10回ウインターS(GIII)を制して、同レースで今のところ唯一の父子制覇を成し遂げている。ダートチャンピオンとして血の意地を見せたのは、さすがというべきであろう。