さようなら〜2002年供用停止種牡馬外伝その02「アンシストリーの場合」

アンシストリー(JPN)→2002年8月23日、死亡

 父の父は欧州の名馬Nijinskyで、母の父がそのNijinsky凱旋門賞で初の黒星をつけたSassafrasという相性は大丈夫なのか、と勝手な心配をしたくなる血統の持ち主。

 現役時代は14戦4勝で主な勝ち鞍としてはOP特別のバレンタインSくらいだが、光るのは弥生賞3着、皐月賞3着の健闘だろう。ちなみにそれぞれのレースの勝ち馬は不良馬場大好きレインボーアンバーと道営出身のドクタースパートである。

 種牡馬入りしてからは、北関東で三年連続とちぎ大賞典を2着したエイコウサイレント(ちなみに勝ったのはすべてブライアンズロマン)や、中央の条件クラスでしぶとい活躍を見せ穴馬券を連発したセザンファイターを出すなどしたものの、配合相手に恵まれなかったか大物は出していない。兄にウインターS勝ち馬クラウンエクシード、岩手の名馬トウケイホープがおり、ダートの大物を出しておかしくない血統だけに、残念。