[笠松]第32回オータムカップ|優勝:ニューシーストリー|父:フサイチコンコルド|生産:えりも町・熊沢牧場

 9月20日笠松で行われた東海・北陸・近畿の交流重賞、オータムカップは、兵庫から遠征してきた単勝5番人気のニューシーストリー(牡4歳)[永島太郎騎手、尾原強厩舎(園田)]が、中団追走からジワッと進出し、直線差し切って優勝した。勝ちタイムは2:03:6。

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 JRA500万下からこの春金沢に移籍して3連勝、前走のくろゆり賞を3着してここに臨んだ上がり馬のマヤノオスカーが、先行策から粘りこんで3馬身差の2着。一番人気に推されたミツアキサイレンスは3着。

 以下、昨年の名港盃5着のシークレットリガーが、後方追走から直線追い上げて4着。スプリング争覇勝ち馬の父パークリージェント産駒ニッタレヴューは、後方追走から差を詰めたものの5着まで。2002年のオークス(GI)3着馬で、ここが名古屋移籍緒戦となった父ウイニングチケット産駒のユウキャラットは、1週目の4角からハナに立ったものの、勝負所で一杯となり6着。昨年のサラブレッドヤングチャンピオン3着馬で金沢から遠征してきた父マジックマイルズ産駒のホワイトサイクロンは、中団追走も直線伸びず7着。昨夏のデビューからゴールドウイング賞、新春ペガサスカップまで5連勝。休み明けの前走も快勝して6連勝で臨んだ父ヤマニンゼファー産駒のキミガヨオーは、先行策もユウキャラットに絡まれる厳しい展開で早め失速の8着。くろゆり賞4着の父サクラトウコウ産駒マルタカセダンは、中団追走も早々に一杯となり最下位10着に沈んだ。

 勝ったニューシーストリーは、父が1996年の日本ダービー(GI)馬で、種牡馬としても2002年の弥生賞(GII)をはじめGII4勝のバランスオブゲームらを輩出して成功しているフサイチコンコルド、母がアーバンベルノ(母父カコイーシーズ)という血統構成。1983年のクイーンカップ4歳牝馬特別(桜花賞トライアル、オークストライアル)を制し、オークスでは一番人気にも推されたダスゲニーを輩出している北海道・えりも町の熊沢牧場の生産で、馬主は金須弘氏。2歳の9月に道営ホッカイドウ競馬の須藤三千夫厩舎からデビューし、4戦未勝利の身で園田の日紫喜浩厩舎に移籍。移籍2戦目で初勝利を挙げると、その後は条件戦を堅実に走り、MRO金賞を5着。4歳となった今期は、緒戦から3連勝でオープンに昇級し、兵庫大賞典を2着。二走前には果敢に帝王賞(統一GI)に挑戦し、取消明けの前走、摂津盃6着を叩いてここに臨んでいた。(文責:ま)