[浦和]第16回テレビ埼玉杯(南関東G3)|優勝:ブルーローレンス|父:シャンハイ|生産:早来町・★橋本牧場

 6月21日に浦和競馬場で行われた短距離重賞のテレビ埼玉杯は、単勝1.6倍と断然の一番人気に推されたブルーローレンス(牡4歳)[的場文男騎手、足立勝久厩舎(川崎)]が、道中2番手追走から直線アッサリと抜け出して快勝した。勝ちタイムは1:25:3。

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 デビューから無傷の5連勝で昨年のニューイヤーカップ京浜盃を制して南関東のクラシック路線の主役の1頭を務めた父アジュディケーティング産駒のベルモントストームが、中団追走から差を詰めたものの4馬身差の2着まで。昨年のさきたま杯(統一GIII)勝ち馬ロッキーアピールは、ハナを切ったものの勝ち馬につつかれたこともあり、直線粘りを欠いて3着。2000年のサラブレッドチャレンジカップ(統一GIII)勝ち馬で、8歳となった今期も金盃を制している父ナグルスキー産駒の古豪ブラウンシャトレーは、後方から徐々に追い上げたもののラスト競り負けて4着。2003年の東京盃(統一GII)勝ち馬で、9歳となった今期も前走のかきつばた記念(統一GIII)3着と健闘した父アジュディケーティング産駒の古豪ハタノアドニスは、好位追走も勝負所で置かれて5着。

 以下、1999年のTVK盃を制し、2000年、2002年の全日本サラブレッドカップ(統一GIII)2着と健闘するなどの活躍を見せ、ここは昨年のアフター5スター賞5着以来となった11歳馬のコアレスフィールドは、後方から差を詰めただけの6着。2歳時にOP特別を3勝し、2003年のニュージーランドトロフィー(GII)を3着したナムラビッグタイムは、浦和への移籍2戦目となったここもいいところなく7着に終わった。

 勝ったブルーローレンスは、父が現役時代に1992年の仏・2000ギニー(仏GI)を制し、種牡馬としては1999年のジャパンダートダービー(統一GI)勝ち馬オリオンザサンクスらを輩出して主にダートで成功したシャンハイ、母がモガミヒカリ(母父ノノアルコ)という血統構成。北海道・早来町の★橋本牧場の生産で、馬主は黛大介氏。2歳11月の川崎でデビュー勝ちし、そのまま5連勝でクラウンカップを制覇。続く東京ダービー黒潮盃は大敗したが、その後は主戦の的場文男騎手に手が戻って条件戦を4連勝。今期は、初戦のOP特別と東京シティ盃を連勝。乗り替わりとなったマイルグランプリは6着に終わったが、再び的場騎手に手が戻った前走のさきたま杯(統一GIII)では逃げ粘って2着と健闘していた。