[札幌]第42回赤レンガ記念〔H2〕|優勝:バンブーボカ|父:フォーティーナイナー|生産:浦河町・バンブー牧場

 5月5日に札幌競馬場で行われた、道営ホッカイドウ競馬の伝統の古馬重賞、赤レンガ記念は、単勝1.6倍と断然の一番人気に推されたバンブーボカ(牡5歳)[齊藤正弘騎手、林和弘厩舎(北海道)]が、道中中団追走から直線差し切って優勝した。勝ちタイムは1:49:8。

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 昨年の瑞穂賞を制した父ハギノカムイオー産駒のスローンフォルは、道中最後方から勝負所で追い上げ、直線もよく伸びたもののクビ差競り負けて2着。昨年の瑞穂賞2着の父ブラックタイアフェアー産駒イルラーゴが、スタートからハナを切って粘りこみ3着。

 以下、父ナグルスキー産駒で昨年のこのレースを2着した10歳の古豪ライトクラウンが、先行策から流れ込んでの4着。2003年の北海道スプリントカップ(統一GIII)5着のナイスキングオーは、中団追走も直線伸びず7着。2003年の北海優駿勝ち馬で、昨年のこのレース3着のビッグネイチャーは、中団追走も勝負所で置かれて9着。園田競馬で2003年ののじぎく賞を制した父パラダイスクリーク産駒ジューンパラダイスは後方儘の10着に終わった。

 勝ったバンブーボカは、父が人気種牡馬フォーティーナイナー、母が1995年の小倉記念(GIII)勝ち馬スプリングバンブー(母父ワッスルタッチ)という良血馬で、半兄に2003年の日経新春杯(GII)勝ち馬バンブーユベントス(父マヤノトップガン)、近親に1999年の愛知杯(GIII)勝ち馬バンブーマリアッチがいる。北海道・浦河町バンブー牧場の自家生産馬。4歳のとなった昨年の5月に札幌で遅いデビューを果たし、デビューから3連勝。2着と除外を挟んで条件戦を4連勝して臨んだ昨年の道営記念で格下からの挑戦ながら2着と健闘。さらに、続くとちぎマロニエカップ(統一GIII)でも2着と大健闘。その後一息入れて、ここが今期の緒戦だった。

 バンブーボカは、これで待望の重賞初制覇。脚元の関係からかデビューは遅かったが、その分全く底を見せていないし、昨年のとちぎマロニエカップの内容から、全国レベルでも十分やっていける能力があることは実証済み。今後もホッカイドウ競馬を引っ張る活躍を期待したいところだ。

 2着のスローンフォルも、敗れたとはいえなかなかに強い内容。バンブーボカとの比較から、この馬も全国レベルでやっていけるだけの能力は秘めているといえそうだ。また、昨年の札幌日経OPで3着と好走したように、芝もこなせる馬。父ハギノカムイオー産駒と実に渋い血統だが、バンブーボカともども今期の活躍を期待したいところである。