[札幌]第29回北斗盃〔H2〕|優勝:アドミラルサンダー|父:グリーンアプローズ|生産:浦河町・丸幸小林牧場

 5月4日に札幌競馬場で行われたホッカイドウ競馬の3歳三冠第一弾、北斗盃は、単勝1.3倍と圧倒的な一番人気に推されたアドミラルサンダー(牡3歳)[坂下秀樹騎手、原孝明厩舎(北海道)]が、道中2番手追走から4角で先頭に立ち、そのまま押し切って優勝した。勝ちタイムは1:01:8。

 【Keiba.co.jp地方競馬総合サイト】 [グランデラ賞・3歳限定:札幌・ダート1000m:馬齢・曇・良]

 宮崎光行騎手騎乗で2番人気に推された、昨年のナリタトップロード賞2着の父リンドシェーバー産駒クラキングレディは、先行策からゴール前よく迫って完全に差しきったかと見えたが、首の上げ下げでハナ差競り負けての惜しい2着。昨年のマンハッタンカフェ賞3着の父アラジ産駒トラックマグナが、中団追走から直線伸びて3着に入った。3番人気に推された昨年のフローラルカップ3着の父ブラックタイアフェアー産駒クラビッグレディは、後方追走から直線差を詰めたものの5着に終わった。

 勝ったアドミラルサンダーは、父が現役時代JRAで2戦1勝ながら父Mr.Prospector、母父Nijinsky、祖母がアメリ古馬牝馬チャンピオンのSainte Colereという良血ぶりが買われて種牡馬入りし、数少ない産駒から東海公営で2003年の中京盃、ゴールドウイングを制したグリーンハーバーを輩出したグリーンアプローズ、母がサレンダー(母父ミルジョージ)という血統構成。半兄にJRA3勝のウィズハヤテカゼ(父サクラチヨノオー)がいる。2000年の日本ダービー(GI)3着馬アタラクシアなどを輩出している北海道・浦河町の丸幸小林牧場の生産で、馬主は引田正臣氏。昨年の4月に札幌でデビューし、5戦目の旭川で初勝利。勝ち上がった後は順調に勝ち星を積み重ね、暮れには兵庫ジュニアグランプリ(統一GIII)にも参戦(8着)した。今期は、休み明け緒戦の特別戦を快勝してここに臨んでいた。