[水沢]第5回留守杯日高賞|優勝:トミノアッフェアー|父:コロニアルアッフェアー|生産:静内町・富岡喜平牧場

 4月29日に行われた岩手の春の3歳牝馬チャンピオン決定戦、留守杯日高賞は、単勝一番人気に推されたトミノアッフェアー(牝3歳)[菅原勲騎手、千田知幸厩舎(水沢)]が、後方追走から直線豪快に差し切って優勝した。勝ちタイムは1:46:6。

 【Keiba.co.jp地方競馬総合サイト】 [3歳牝馬限定:水沢・ダート1600m:晴・良]

 レースは、揃ったスタートから今年に入って船橋から移籍してきたシャインエヴァー、父デュラブ産駒の伏兵レイナエスペランサらの先行争いから、シャインエヴァーがハナを切る展開に。村上忍騎手騎乗で3番人気のグリーディー、前哨戦の菜の花賞3着のリードスターらが好位につけ、人気のトミノアッフェアーは後方からの競馬となる。勝負どころに差しかかると、前哨戦の菜の花賞を制した父ウェイオブライト産駒のジェベルリーヴァが中団から徐々に進出し、連れて父ティッカネン産駒の伏兵プリンセスワールドも後方から一気に進出していく。4角では先行勢が一杯となり、ジェベルリーヴァが早くも先頭に立って逃げ込みを図るが、後方待機から直線素晴らしい伸びを見せたトミノアッフェアーが大外から豪快に差し切って優勝した。

 同じく直線でよく伸びてきたプリンセスワールドが、1 1/4馬身差の2着。早目先頭のジェベルリーヴァは、ラスト一杯となって3着に終わった。

 以下、好位から流れ込んだリードスターが5着、グリーディーが6着。逃げたシャインエヴァーは7着に終わった。

 勝ったトミノアッフェアーは、父が1993年のベルモントS(米GI)や1994年のジョッキークラブ金杯(米GI)などGIを3勝したRibot系の名馬コロニアルアッフェアー、母がトミシャーク(母父シルバーシャーク)という血統構成で、半兄にJRA2勝のオーバーパパグラス(父グリーングラス)がいる。1981年の金杯(東)や東京新聞杯を制したドロッポロードなどを輩出し、シンジケート「ハイセイコーの会」の会長を務めた北海道・静内町の富岡喜平氏の生産で、馬主は大久保和夫氏。昨年の6月に道営の堂山芳則厩舎からデビューし、4戦目で初勝利。続くトワイニング賞も制し、3歳となった今年から水沢の千田知幸厩舎に転厩。緒戦の条件戦を制したものの、前走の菜の花賞では一番人気を裏切る4着に敗れていた。