[金沢]第15回スプリングカップ|優勝:エイシンクリバーン|父:マーケトリー|生産:米国・Jim Hawkins & Lois Hawkins

 4月10日に行われた、金沢競馬の春シーズンの開幕を告げる重賞、スプリングカップは、単勝1.2倍と圧倒的な一番人気に推されたエイシンクリバーン(牡9歳)[加藤和義騎手、佐藤茂厩舎(金沢)]が、好位追走から4角で先頭に立ち、直線の叩き合いを凌いで優勝した。勝ちタイムは2:06:8。

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 道中2番手を追走した昨年のオータムスプリントカップ2着馬テイクファイヤーが、しぶとく粘って1馬身差の2着。2003年のほくてつニューイヤーカップを勝った父トロメオ産駒タクミシルバーが、中団追走から直線しぶとく脚を伸ばして3着。昨年の日本海ダービーを勝った父ブロッコ産駒のセンジュチカラは、スタートからハナに立ったものの、勝負所で早めに後続の追い上げを受ける厳しい展開となり、直線失速して5着。ほくてつニューイヤーカップの勝ち馬マジックスクエアは、後方追走から勝負所で追い上げたものの、直線失速して7着に終わった。

 勝ったエイシンクリバーンは、父Marquetry、母Crafty Tenderoni(母父Crafty Prospector)という血統の米国産馬で、馬主は木村都氏。全弟にJRA1000万下のダブルブラザーがいる。旧4歳の3月にJRAの鈴木伸尋厩舎でデビュー。デビュー後は着実に勝ち上がり、旧5歳の夏に4勝目を上げて準オープンに。その後は準オープンで堅実なレースを続けたものの、結局勝ち星を挙げることができず、成績が頭打ちとなってきた昨夏に金沢の佐藤茂厩舎に移籍。金沢に転入後は特別戦を2連勝し、白山大賞典(統一GIII)でも後のジャパンカップダート(GI)勝ち馬タイムパラドックスの2着と健闘。続く北國王冠で待望の重賞初制覇。ここは昨年暮れの中日杯2着以来の休み明けだった。