[中央]第23回ニュージーランドトロフィー(GII)|優勝:マイネルハーティー|父:マイネルラヴ|生産:鵡川町・市川牧場

 4月9日に中山競馬場で行われた、NHKマイルカップ(GI)トライアルのニュージーランドトロフィー(GII)は、差のない2番人気に推されたマイネルハーティー(牡3歳)[内田博幸騎手、中村均厩舎(栗東)]が、道中後方待機から直線大外に持ちだし、まとめて差し切って優勝した。勝ちタイムは1:33.4。

 【JRA日本中央競馬会】 [3歳限定:中山・芝1600m:馬齢・晴・良]

 前走500万特別を勝ったばかりの父サニーブライアン産駒イヤダイヤダが、11番人気の低評価ながら好位からしぶとく伸びて1 1/4馬身差の2着。7番人気のインプレッションが3着に入り、三連単は154,220円の高配当となった。

 1999年の阪神3歳牝馬S(GI)を勝ち同年のJRA最優秀3歳牝馬となったヤマカツスズランの全弟で、前走500万特別を勝ってきたピカレスクコートは、積極的に先行したものの追ってからの伸び一息で4着。ヒヤシンスS(OP)2着の父アグネスワールド産駒アグネスジェダイがハナを切って粘りこみ5着と健闘した。

 以下、クリスタルカップ(GIII)勝ち馬ディープサマーは、2番手追走も直線失速して6着。デビュー2連勝でここに臨み、武豊騎手騎乗で3番人気に推されたセイウンプレジャーは、中団追走も馬群に揉まれて捌き切れず11着。クリスタルカップ4着のチアフルワールドは、後方侭の12着。アーリントンカップ(GIII)2着のセイウンニムカウは、後方侭の13着。デビュー2連勝でここに臨み、単勝一番人気に推された藤沢和雄厩舎のミスターケビンは、気性の幼さを露呈し、折り合いを欠いて15着と大敗した。

 勝ったマイネルハーティーは、父が昨年の新種牡馬で現役時代に1998年のスプリンターズS(GI)を制したマイネルラヴ、母がシビルスイート(母父シンボリルドルフ)という血統構成。1988年のスワンS(GII)、1990年の京王杯スプリングカップ(GII)を制したシンウインドや、1995年の毎日王冠(GII)、1996年のカブトヤマ記念(GIII)を制したスガノオージらを輩出している北海道・鵡川町の市川牧場の生産で、馬主は岡田繁幸総帥率いるサラブレッドクラブ・ラフィアン。昨年6月の函館開催でデビューし、3戦目で初勝利。その後、東京スポーツ杯2歳S(GIII)5着、朝日杯フューチュリティS(GI)4着となかなかの活躍を見せ、今季初戦のシンザン記念(GIII)ではハナ差の2着と好走。しかし、前走の若葉S(OP)では一息入ったことに加え距離が長かったこともあり、8着に終わっていた。