コスモバルク、香港のチャンピオンズマイル(港GI)に出走申請

 道営ホッカイドウ競馬所属で、JRA日本中央競馬会に遠征して昨年弥生賞(GII)、セントライト記念(GII)を制したコスモバルク(牡4歳)[田部和則厩舎(北海道)]が、5月14日に香港のシャティン競馬場で行われるチャンピオンズマイル(港GI)への出走申請を行ったことが報じられている。

 コスモバルクは、天皇賞・春の出走権獲得を目指して3月26日の日経賞(GII)に出走。一番人気に推されたものの、6着に敗れて天皇賞・春の出走権獲得に失敗。次走については、当初宝塚記念(GI)を目標にするものと見られていた。

 今回の遠征について、オーナー代行の岡田繁幸ラフィアン総帥は、一度マイル戦を使ってしまうと、(マイルのペースに馬が馴れてしまい)その後の(中・長距離の)レースに対応できなくなる可能性があるため、これまでマイル路線への参戦を避けてきたが、前走の日経賞の内容から、無理やりに抑えることは困難で、マイル戦への出走を視野に入れていかざるを得ないと考えたこと、および、JRAの適鞍に出走できず、宝塚記念まで間隔が空きすぎてしまうことが、今回の香港遠征の理由であると説明。また、地方所属馬の出走に制限の多いJRAの規定を変えていきたいとの意向も(具体的にどのような意図があるのかは不明だが)あるようだ。

 チャンピオンズマイルは、今年新設されたアジア・マイル・チャレンジ競走の一つで、提携競走の安田記念(GI)と両方を勝つことができれば100万$のボーナスが出ることとなっている。

 なお、コスモバルクの鞍上は、前走に引き続きホッカイドウ競馬千葉津代士騎手が務める予定。【北海道新聞】【サンケイスポーツ】


 コスモバルクにマイル路線への転向を勧める声はいくつか聞かれていましたが、こういう形での路線転向になるとはさすがに意外ですね。もっとも、素直に行かせれば中・長距離でもやれるんじゃないかという気がしないでもないのですが・・・。シャティンの芝自体はコスモバルクに合っているような気がしますし、遠征に強いタイプなので、その点はそれほど問題ないでしょう。あとは、陣営が遠征慣れしていないということと、シャティンのマイル戦は差し馬が圧倒的に強いという点が気がかりですが、とにもかくにも頑張ってもらいたいですね。