[中央]第53回日経賞(GIl)|優勝:ユキノサンロイヤル|父:サンデーサイレンス|生産:新冠町・川上悦夫牧場

 3月26日、中山競馬場で行われた天皇賞・春(GI)のステップレースの日経賞(GII)は、5番人気の伏兵ユキノサンロイヤル(牡8歳)[小野次郎騎手、増沢末夫厩舎(美浦)]が、後方追走から直線追い込んで優勝した。勝ちタイムは2:33.3。

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 好位追走から先に抜け出した3番人気の京都記念(GII)2着馬トウショウナイトは、よく粘ったもののゴール寸前で捕まりハナ差の2着。さらに1 1/4馬身差の3着に、差のない2番人気に推された昨年の菊花賞(GI)3着馬オペラシチーが入った。

 一番人気に推されたコスモバルクは、今回主戦の五十嵐冬樹騎手を降ろしてベテランの千葉津代士騎手が騎乗。今回も無理やり抑えこむ作戦を取り、スタート直後はなんとか2番手に押さえたものの、完全に折り合いを欠いて、2角手前で結局抑えきれずに先頭に。道中は終始リズムを欠いた走りで、直線完全に一杯となり6着と惨敗した。地方所属馬が天皇賞・春に出走するためには、日経賞、もしくは阪神大賞典大阪杯のいずれかで2着以内に入ることが条件であることから、コスモバルク天皇賞・春への出走は難しくなった。今後は宝塚記念(GII)に目標を切り替えて調整されると伝えられている。

 勝ったユキノサンロイヤルは、父サンデーサイレンス、母マイアミガルチ(父Gulch)という血統構成。北海道・新冠町の川上悦夫氏の生産で、馬主は井上基之氏。8歳、53戦目にして初の重賞制覇となった。