[浦和]第43回しらさぎ賞(南関東G3)|優勝:ナイトスクール|父:マキャベリアン|生産:英国・Whitsbury Manor Stud

 3月2日に行われた浦和競馬の3歳重賞しらさぎ賞は、単勝2番人気のナイトスクール(牡3歳)[内田博幸騎手、坂本昇厩舎(船橋)]が、スタートからハナを切り、そのまま逃げ切って優勝した。勝ちタイムは1:41:4。

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 ブルーバードカップ2着でここは単勝一番人気に推された父ホワイトマズル産駒マズルブラストは、終始先団につけたものの、結局勝ち馬の逃げを捉えることができず2 1/2馬身差の2着まで。昨年の全日本2歳優駿(統一GI)で6着とまずまずの走りを見せた父シャンハイ産駒のブレットトレインは、前走の特別戦で5着に敗れ9番人気と人気を落としていたが、中団追走から徐々に進出して3着と健闘。昨年の平和賞2着の父スキャターザゴールド産駒ワタリファイターが、後方から徐々に差を詰めて4着。ニューイヤーカップ2着の父ミシル産駒ジルハーは、2番手追走も早々に一杯となりブービーの8着に沈んだ。

 勝ったナイトスクールは、父が名種牡馬Machiavellian、母がGood Enough(母父Mukaddamah)という血統の英国産馬で、馬主はダーレー・ジャパン・レーシング有限会社。昨年の9月に船橋新馬勝ちをし、その後はやや精彩を欠くレースを続けていたが、年明け緒戦のニューイヤーカップを7馬身差で圧勝し、重賞初制覇。その後は一息入れてここに臨んでいた。

 シーチャリオットが活躍し、今季好調なダーレージャパンからまた新たに楽しみな馬が誕生した印象だ。ナイトスクールは前走のニューイヤーカップを勝った時は半信半疑の印象もあったが、今期の南関東3歳クラシック路線の物差しとなるマズルブラストに快勝ならトップクラスの1頭に躍り出たといってもよさそう。同じダーレーのシーチャリオットとの対決が実に楽しみになってきた。

 2着のマズルブラストは、ここ3戦続けて2着だが、敗れた相手がタイムライアン、シーチャリオット、そしてナイトスクールではいかにも相手が悪かったという印象。相手に恵まれればいつでも重賞を勝てるだけの能力は持っており、クラシックに向けて一つ勝ち癖をつけて臨みたいところだろう。