[名古屋]第45回東海菊花賞(D重賞)|優勝:レイナワルツ|父:ブラックタイアフェアー|生産:浦河町・浦河日成牧場

 東海・北陸・近畿交流で行われる、名古屋競馬伝統の一戦東海菊花賞は、単勝4番人気の伏兵レイナワルツ(牝4歳)[兒島真二騎手、瀬戸口悟厩舎(愛知)]が優勝した。勝ちタイムは2:00:6。

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 名古屋優駿(統一GII)勝ち馬タカラアジュディが1馬身差の2着に入り、昨年の名古屋グランプリ(統一GII)3着ながら近走不振で人気を落としていたストロングライフが、さらに1 1/2馬身差の3着。父マルブツセカイオー産駒で、デビュー以来13戦12勝と破竹の快進撃を続ける新春盃勝ち馬のマルブツワールドは、一番人気に推されたものの距離が堪えたのか3着からさらに3馬身差離されての4着。父パークリージェント産駒のアングロアラブで、名古屋杯2連覇など東海地区のアラブでは敵なしのキジョージャンボは5着。

 以下、3番人気に推されたミツアキサイレンスは6着。昨年のこのレースの2着馬イッコーオーは8着。園田から遠征してきた姫山菊花賞3着馬タガノテーストは10着。2001年のステイヤーズカップ3着馬ダービーワイルドは、最下位の11着に終わった。

 勝ったレイナワルツは、父が、現役時代1991年のBCクラシック(米GI)を勝ち、米エクリプス賞年度代表馬を獲得し、種牡馬としては1997年のドンH(米GI)勝ち馬Formal Goldや、1997年、98年の根岸S(GIII)を連覇し、1998年の高松宮記念(GI)で2着となったワシントンカラーなどを輩出しているブラックタイアフェアー、母がレイナロバリー(母父ジェイドロバリー)という血統構成。半妹に今年のフローラS(GII)4着馬レイナシンフォニー(父ブライアンズタイム)がいる。中山大障害を3連覇した障害の名馬ポレールや、今年の名古屋大賞典(統一GIII)など重賞3勝のクーリンガーで知られる、北海道・浦河町の浦河日成牧場の生産で、馬主が林進氏というコンビ。3歳の1月にJRA瀬戸口勉厩舎(栗東)からデビューし、3戦目の新馬戦で初勝利。その後、フィリーズレビュー(GII)で3着に入って桜花賞(GI)に出走したものの、その後は1000万下で完全に頭打ちとなり、今年の春に名古屋の瀬戸口悟厩舎に移籍。名古屋に転入後は条件特別を3戦2勝し、金沢の読売レディス杯では1番人気に推されたものの4着。その後、浦和のさきたま杯(統一GIII)、岩手のOROカップと遠征して一息の成績に終わったが、前走地元のA2特別を快勝してここに臨んでいた。