[門別]第31回北海道2歳優駿(統一GIII)|優勝:モエレアドミラル|父:ブライアンズタイム|生産:新冠町・早田牧場新冠支場

 門別競馬場で行われた2歳馬によるダート重賞、北海道2歳優駿(統一GIII)は、単勝1.2倍と圧倒的な一番人気に推されたモエレアドミラル(牡2歳)[千葉津代士騎手、堂山芳則厩舎(北海道)]が、中団追走から勝負所で一気に捲り、直線楽々と抜け出して4馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1:57:8。

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 道中好位の内を追走した2番人気のニシノアレックスが、そのまま流れ込んでの2着。後方から差を詰めた7番人気のエイダイサンデーが3着。

 以下、エーデルワイス賞(統一GIII)3着のヨウヨウは、中団から差を詰めて4着。3番人気に推されたプラタナス賞2着のレオマジックは、中団に控える競馬から勝負所で進出したものの、直線でスタミナ切れして5着。フローラルカップ3着のクラビッグレディは、中団から伸びず8着に終わった。

 勝ったモエレアドミラルは、父がブライアンズタイム、母がバウンドトゥダンス(母父Northern Dancer)で、全姉に2000年のオークス(GI)を勝ったシルクプリマドンナがいる良血馬。今は亡き北海道・新冠町の早田牧場新冠支場の生産で、馬主は「モエレ」の冠号でお馴染みの中村和夫氏。8月に旭川でデビューし、2着に5馬身差をつけて圧勝。その後もナリタトップロード賞、サンライズカップと楽勝続きの3連勝でここに臨んでいた。

 勝ったモエレアドミラルは、JRA勢が1勝馬ばかりと相手に恵まれた面はあったにせよ、歴代の勝ち馬の中でも指折りの強い勝ちっぷりで、相当な能力を秘めているようだ。今後は、JRA小島太厩舎(美浦)に移籍し、年明けから始動するとのことだが、芝・ダートのいずれの路線をとるにせよ、相当な活躍が期待できそうだ。