ワールドシリーズ・レーシングチャンピオンシップ、消滅の可能性が濃厚に

 自動車レースのF1にヒントを得て1999年にスタートした、競馬の「ワールドシリーズ・レーシングチャンピオンシップ」の今季限りの消滅が濃厚となったと伝えられている。

 これは、「世界の」合田直弘氏が、スポーツニッポンで連載しているコラム「合田直弘の海外ターフ事情」の中で述べているもの。同シリーズは、2001年を最後に、エミレーツ航空がスポンサーから撤退。以後シリーズは関係国の主催者が協賛金を供出する形で運営されてきたが、後援企業の存続抜きに来季以降も存続させるのは困難という見方が、関係国の間で支配的になったと合田氏が伝えている。

 同シリーズは、多くの名馬を抱え、豊富な資金力を有するゴドルフィンの一人舞台となる傾向もあったものの、1999年のデイラミ、2000年、2001年のファンタスティックライト、2003年のハイシャパラルのように、このシリーズの存在のおかげで世界を転戦する名馬が現れた面もあっただけに、経済的に難しい面があったにしても、この名物シリーズが消滅するのは、合田氏も述べているように残念至極ですね。【スポーツニッポン】