バーデン大賞(独GI)勝ち馬ワールサン、今後はジャパンカップ(国際GI)から香港ヴァーズ(港GI)へ

 バーデン大賞(独GI)を勝ち、前走の凱旋門賞(仏GI)では9着に敗れたWarrsanは、今後ジャパンカップ(国際GI)から香港ヴァーズ(港GI)に向かう見通しとなった。

 Warrsanを管理する、英国NewmarketのClive Brittain調教師は、12月12日に開催される香港国際競走で、アベイユ・ド・ロンシャン賞(仏GI)を勝ったVarを香港スプリント(港GI)に、Warrsan香港ヴァーズに、現地時間10月16日で、Royal Ascot開催以来の復帰を果たすMembershipを香港マイル(港GI)に使う意向と伝えられている。

 今年70歳になるBrittain調教師は、「私は暇なのが嫌いなんだよ。香港国際競走は非常に面白そうだ。それに、英国の平地シーズンが終わった後にすることができたわけだしな。」とコメントしている。

 Varは、今季米国のBill Mott厩舎から移籍。ついにはGIを勝つまでに登りつめた。Brittain調教師はVarについて、「正直なところ、最初は世界で最も不幸な馬を引き取ってしまったと思ったよ。Newmarketに到着したその日に、Varは他の馬に蹴られて肩の骨を1/2インチ取り除く羽目になったんだ。それで2ヶ月休んだんだが、復帰した2日後に、今度は別の馬にぶつかられて同じところを40針も縫ったんだよ。」とコメントしている。

 また、Varは、香港スプリントで、昨年のこのレースを制した香港の伝説的名馬Silent Witnessに挑まなければならないが、この点についてBrittain調教師は、「Silent Witnessといい勝負ができる馬がいるとしたら、それはVarだろうね。」と述べている。

 Warrsanは、今後はジャパンカップを使ってから香港ヴァーズに向かう見通しだ。Brittain調教師は、「凱旋門賞Warrsanは、最後の直線を向いた時点でノーチャンスだった。全くレースにならなかったね。でも、デキ自体はいい状態をキープしているよ。」とコメントしている。【Racingpost】

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