ヴィンテージS(英GII)勝ち馬シャマルダル、馬主がカジノで大負けし、マクトゥームファミリーにトレード

 ヴィンテージS(英GII)を勝ち、来年の英・2000ギニー(英GI)のアンチポストで人気となっているShamardal、昨年のヴィンテージSの勝ち馬で、今年のクイーンエリザベス2世S(英GI)で2着に入ったLucky Storyらが、Maktoumファミリーに譲渡されたと報じられている。これは、馬主のAhmed Buhaleeba氏が、ロンドン市内のカジノで大負けしたためと見られている。

 譲渡されたと見られているのは、このほかに今季3勝を挙げている3歳牡馬Royal Princeなど計6頭。これら6頭は今後、Maktoum Al-Maktoum殿下が所有するGainsborough Studの名義で走ることになるという。

 Mark Johnston厩舎に所属するLucky StoryとShamardalが、それぞれ現地時間10月16日に行われる英・チャンピオンS(英GI)とデューハーストS(英GI)に登録された際、Buhaleebaファミリーの名義でないことが判明したが、その際は今回の不可解なトレードの理由は明らかにされなかった。

 これらの馬を所有するAhmed Buhaleeba、Abdulla Buhaleeba兄弟は、建築や不動産を扱うドバイの実業家で、Maktoum殿下に近しいといわれている。Ahmed Buhaleeba氏は、この夏、カジノでの豪快な負けっぷりが注目を集めていたといわれている。このカジノのスポークスマンは、Ahmed Buhaleeba氏が「お得意様」であったことを認めている。

 Gainsborough Studの経営責任者のMichael Goodbody氏は、今回のトレードがAhmed Buhaleeba氏のカジノでの大負けに関係しているのかという問いに対し、「それについては何も知りません。私は、これらの馬の名義をGainsborough Studに変更しろと命じられ、そうしただけです。これらの馬の所有権はもともとGainsborough Studにあり、Buhaleeba兄弟にはリースされて、彼らの勝負服で走っていたのです。これらの動きはわが社の営業活動の一環であり、Buhaleeba兄弟がなぜこれらの馬を失ったかと聞かれれば、それは私の担当する問題ではなく、何もいうことはありません。」と述べている。【Racingpost】

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